小さな植林隊

雑記 平成23年(2011年)2月7日(月)



青森県六ヶ所村視察(再処理工場等)その6


次に向かったのは環境科学技術研究所です。
ここでは、1、青森県内の空間放射線(能)の分布を明らかにするとともに、核燃料再処理工場の
立地安全審査に採用されたパラメータの妥当性を実証。2、放射性物質の環境循環機構の解明。
3、低線量率放射線照射の生物に与える影響に関する実証的研究。4、放射線(能)や
その生物影響等に関する知識の普及・啓発。などが行われています。

http://www.ies.or.jp/japanese/profile/profile_02.html


やませとは、春から秋に、オホーツク海気団より吹く冷たく湿った北東風または東風(こち)のこと。

風向きにより放射性物質が流れる方角が変わります。




大地からの放射線量(ガンマ線)の図です。写真のように六ヶ所村の方のが放射線が少ないと説明していました。

ここで、言葉の定義の確認です。

放射能とは、放射線を発する能力のことを言います。
放射性物質とは、放射線を発する物質のことです。
放射線とは、放射性物質から発せられるアルファ線、ベータ線、ガンマ線などです。

アルファ線は貫通力が低く、飛距離も短いのですが影響力はベータ線、ガンマ線に比べて大きいです。
ベータ線は飛距離1cm、貫通力は、アルファ線とガンマ線の中間です。
ガンマ線はエックス線の一種で貫通力が高い為、飛距離も長く、体外からの被曝の主役です。


ガンマ線について面白いホームページがありました。
http://hlweb.rri.kyoto-u.ac.jp/gamma/guide.html


自然界にある放射線は、宇宙から飛んでくるものと、大地から出てくるものがあります。

上記写真のような、大地から出てくるガンマ線は、もともと自然界に存在していたものです。

問題となるのは、再処理工場が稼動することで、もともと自然界に存在するものとはまた別に、
放射性物質が自然界へ放出されてしまうことです。

そして放射性物質を体内に取り込んでしまうということが最も危険なのです。
体の外から飛んでくる放射線と、体の内側の細胞のすぐ隣から発せられる放射線では
人間の染色体、DNAへの影響が変わってきます。

放射線を発する放射性物質が増えるということ自体、内部被曝する可能性が
増えてしまいます。


放射性物質がばら撒かれることで、それまで、気にしなくてよかったアルファ線の影響を考えなければ
ならなくなります。
アルファ線は影響力が高いのですが、飛距離が0.1mmと短いので外部から被曝することは
そうありませんが、食べ物や呼吸を通して体内に取り込んでしまうと、内部から被曝することになります。


推進側は、原発や再処理工場から排出される放射性物質は、空や海へ拡散し薄まるので、
国が定めた基準値以内だから安全と言います。
また、上記の写真のような、自然界にももともと放射線は存在するということを訴えてきます。

私からみると、問題の本質をずらして、情報発信をしているとしか思えません。

環境科学技術研究所の方は、「がんは遺伝子が傷ついて起こる病気」と言っていました。
であれば、放射線は遺伝子を傷つけるので、その放射線が体内に取り込まれたり、
自然界に増えることが問題だということは、自ずとわかることです。



放射線の影響について説明する環境科学技術研究所の方。

ねずみを使って色々実験しています。


研究施設です。


約400日間、強制的に放射線を浴びせ続け、どのような影響がでるかをねずみを使って調べています。


照射室。手前の銀の筒から放射線が発せられます。

実験となるねずみはこのような飼育環境の中で放射線を受け続けます。


モニターからの映像です。


同じくモニターからの映像です。


実験の為のねずみは年間数千匹を使用しているということでした。

低線量放射線を400日間連続照射してその子供や孫に影響があるかを調べています。
放射線を当てたマウスは、はやくがんが出るということでした。マウスはがんで死んでいます。


放射線が染色体、DNAを破壊すること、これは事実であり、
がんは遺伝子が傷ついて起こる病気とわかっているのであれば、
それだけで十分なのではないでしょうか?

ねずみの命をたくさん使ってこれ以上研究する必要があるのでしょうか?

そもそもねずみと人間の体のつくりは全く違うのではないでしょうか?

ねずみがこの実験の為だけに産まされ、小さい箱の中で身動きもとれず、
消されていっています。
放射線の前に、ストレスで病気になる気がします。

命の尊厳、というものについて考えていく必要があると思います。

その7へ続く

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