小さな植林隊
環境情報 2010年1月22日(金)
過去10年は史上最も暖かかった 米航空宇宙局(NASA)は1月21日、 2000年〜20009年が、平均気温が最も高い10年間であった ことを発表した。 また、2009年は、観測史上1番暖かかった2005年をわずかに下回る、 2番目に暖かい年だったことも分かった。 2009年に並んで平均気温の高かった年は、1998年以降に集中していた。 一方、最も平均気温が低かった年は、2008年。 ラニーニャ(太平洋赤道域の海水を冷やす現象)の影響を強く受けた年だった。 また、1940年代と70年代に一時的に落ち着いたものの、 全体としては明らかな温暖化傾向が確認された。 直近の30年間の観測記録によると、 平均気温は10年ごとに0.2度の割合で上昇している。 1880年の平均気温からは0.8度高くなっているという。 今回のNASA調査結果は、衛星観測による海面温度データや世界各地や南極にある 1000か所以上の気象観測所が収集したデータをもとに分析した。 2010年1月22日(金)AFPBBニュースより一部引用 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2685579/5216872 |
<感想> 最近の寒波の影響からか、地球は寒冷化しているという意見が再び聞かれますが、 私はそうは思いません。 もちろん、世間一般的に言われていることを、本当だろうか、という視点で見るのは いいことだと思いますが、短期的な寒さだけで、寒冷化と決めてしまうには性急です。 確かに今年の冬は寒い日がありました。 しかし、私が不安に思うのは、その寒さの間に出てきた、とても暖かい日です。 3月〜4月位の暖かい日が、寒い日の中にありました。 寒暖の差が激しかったですね。 これは何を表しているのでしょうか? 前回、北極振動について書きましたが、もし北極振動の影響がなければ、 今年の冬は3月から4月位の暖かい日だったのではないでしょうか。 寒波が流れてきた時が寒く、そうでない時が暖かかった、 だからこそ寒暖の差が激しかったのだと思います。 欧米でも記録的な寒さということでしたが、一方で、 バンクーバーの記録的暖冬による雪不足もありました。 また、オーストラリアのメルボルンでも夜の気温が34度!!という 記録的な事が起きています。 北極振動を起こす北極では、その北極の氷はどんどん少なくなっていることは 衛星写真から事実であることがわかっています。 これらのことから、少なくとも寒冷化というのは、当てはまらないと思います。 考えるべきは、やはり目の前にある地球温暖化の事ではないでしょうか。 |