小さな植林隊



活動報告 2018年(平成30年) 8月29日(水)



インドネシア ボルネオ島 植林 アブラヤシプランテーション視察 プラスチックごみの状況 その6





朝。

昨日と同じ様に、川で手洗い洗濯。

終わったら朝ごはん。
ナシゴレンとミーゴレンどちらが良いか聞かれたので、ミーゴレンにしてもらいました。


朝食後は7時に小学校集合。学校見学です。
左の赤い屋根が小学校。右の青い屋根が中学校。


自然に囲まれた学校です。


中学生がインドネシアの国旗を掲げます。赤は勇気と情熱、白は真実と聖なる心を表しています。

右の画像のガルーダは、インドネシアの国章。多様性の中の統一、を表しています。

インドネシアは13466の大小の島で構成され、人口は2億4千万人、言語は583以上あります。

地域独自の言語と文化を持ち、多様性が豊かな国です。


学校のゴミ捨て場。


左が小学生の教室。地域のお母さんが面倒を見ています。私のホームステイ先のMiahも来ていました。

右が中学生の教室。インドネシアは、小学校6年、中学校3年、高校3年となっています。

高校に通いたい人は中学生の時から、隣町のクマイの中学校に行きます。

そのため、この中学校に通う生徒は少なくなっています。

先生は3人。1人で複数科目を担当します。オーストラリア政府共同で中学校を建てました。

2013年から入学開始。それまでは一部の人しか中学校にいけませんでした。


どんな感じかちょっとお邪魔しました。先生は不在でしたが、ちゃんと座って楽しそうに勉強していました。


小さな子供が日本人参加者の女性の手の甲にキスで挨拶しています。大人気でした。笑

学校に記念品が贈呈され、見学は終了しました。


続いて、村の近くにあるアブラヤシプランテーションに歩いて向かいます。
こちらは村の商店。駄菓子や雑貨が並べられていました。


途中、手配していた軽トラックが来たので、荷台に乗せてもらいました。




緑はありますが、高木がありません。森ではなく、草地です。


アブラヤシプランテーションに到着。
アブラヤシがきちんと並べて植えられています。


樹高は低いですが、実は成る様です。この高さなら収穫作業は楽でしょうが、それも最初のうちだけです。


周囲にはごみが無造作に捨てられていました。


収穫後、不要になった実のカスなど、焼却された跡。その一部が生き残り、実生で芽生えています。


農薬業界で世界最大手、多国籍企業シンジェンタの除草剤。


近くに火の見やぐらがあり、のぼりました。


この写真からはわかりませんが、最上部の階段は角度がかなり急です。

しかも階段を支える片方の足が壊れてずれており、現地の人が支えて登れる状態でした。

ちょっと怖かったです。


火の見やぐらからの光景。辺り一面、アブラヤシが植えられています。






こちらと下の写真はドローンでさらに上空からの写真。


見た目は緑豊かな森ですが、実際はアブラヤシだけの森。

単一樹種なので、アブラヤシに依存する生物しか生息できません。

つまり、生物多様性には乏しく、天然林とは大きく違います。しかも多くの実が収穫できるように、

除草剤まで撒かれていますので、生物にとっては大変難しい環境です。



火の見やぐらの階段を降りていきます。


排水路。これも忘れられない光景の1つです。

本来、泥炭は水分を多く含んでいる為、森が火災によって焼けたとしても、泥炭にまで燃え移る事は

ありませんでした。

しかし、人間がこの様な排水路をいたるところに作り、泥炭内の排水を促した事によって、

土壌中の水分が抜け出て乾燥化し、結果として、森林火災が起きると、炭素の塊である泥炭にも

燃え移る様になりました。



ハラパン村がある中部カリマンタン州では、1990年代に、スハルト政権によって国内食糧確保のため、

113.4万〜150万ヘクタールの泥炭地を農地に改革するメガライスプロジェクトが行われました。

正式名「100万ヘクタール水田プロジェクト」。(1995年大統領令、1996年工事着工)。

このプロジェクトで大規模な運河建設と大規模森林伐採が実行されました。

広大な面積の大地を深く削られ、排水が促進、地下水位が低下し、表土乾燥などによって

地表表層化に蓄積されていた酸性土壌が出現しました。酸性土壌は農耕には向かず、結果として、

土地が放棄される事になりました。



1999年までにメガライスプロジェクトは頓挫、中止されました。

掘削された4500kmの長大な排水路は放置され、今も排水は続き、土壌の乾燥が進んでいます。

排水路の中には幅が30mというものもあります。


その後、土地がやせてしまった対策として、排水路の一部に関を設けた場所もありますが、

資金的、技術な問題で、根本的な解決には至っていません。

また排水路を埋め戻す案については、現地で水運として利用している為に反対があるなど、

うまくいっていません。


エルニーニョの年は雨が少なく、さらに乾燥するため、森林火災が多くなります。

伝統的に行われていた焼畑農業は、乾燥化により土壌の再生がされにくくなり、短期間での焼畑が

繰り返されて、周辺森林への延焼が増加しました。

また、自然発火による森林火災の多発や、乾燥による火災の長期化にもつながっています。

その他、泥炭が乾燥する事で、泥炭の分解、収縮が促進され、地盤沈下や、二酸化炭素の放出による

温暖化の加速など、様々な悪影響が出てきています。

インドネシア各地で頻発している森林火災は、大地に大きな傷をつけた事による、人災と言えます。


奥の緑っぽい部分が排水路。排水路沿いに、掘った土が盛られています。


中央の赤、黄、青の棒は、地表からどの程度水位が下がったかを調べる測りです。



排水路はアブラヤシプランテーション企業にとっては大変都合のいいものです。

なぜなら、熱帯林がある場所をプランテーション地に作り変えるのには、野焼きをして、熱帯林を一気に

燃やしてしまった方が、いちいち伐採、搬出して、根を掘り返す地拵えをするよりも、経費が少なく簡単に

できるからです。しかし、安易な野焼きが、インドネシア各地での森林火災につながっています。




環境のお話 18 :パーム油とアブラヤシプランテーション


アブラヤシプランテーション企業が、世界的に非難があるにも関わらず、次々と熱帯林を伐採して

その面積を拡大しているのは、世界からパーム油に対する需要があるからです。


アブラヤシから採れるパーム油は、約8割が食用油の揚げ油、マーガリン、ショートニング等に利用され、

これらは、チョコレートなどのお菓子、菓子パン、アイスクリーム、インスタントラーメンなど、様々な

食品に使われます。残り2割が石鹸、洗剤、化粧品、工業潤滑油、塗料、インク等の原料となります。


主に外食産業で使われているため、スーパー等ではパーム油そのものはほとんど見かけませんが、

マーガリン、ショートニング、植物油、植物油脂、加工油脂、という表示は、多くのお菓子、菓子パン、

インスタント麺の成分表示欄に大体記載されています。是非食品の成分表示欄を見てみてください。


植物油という表示だけでは、具体的にどの植物の油かはわかりませんが、値段が安い物は、

概ねパーム油を使っていると思っていいでしょう。

日本は、法律によって、植物油がどの植物由来かを書かなくていい様になっていますが、

これでは消費者が選択する事ができないので、法律の改正が必要です。


以下のサイトに詳しく書かれています。

あぶない油の話


帰国後、普段私がよく食べるお菓子について、製造会社に問い合わせをしてみました。

セブンアンドアイホールディングスの芋けんぴ、ジャンボコーン、湖池屋のカラムーチョ、それとたまたま

買ったナチュラルハウスのベジカレールー。どれも原材料に植物油、植物油脂と書かれています。


返答は、芋けんぴとジャンボコーンについては、マレーシア産とフィリピン産のパーム油を使用。

湖池屋のカラムーチョはパーム油(ISO14001取得会社から購入)と米油を使用。パーム油と米油の

割合については教えられない。

ナチュラルハウスのベジカレールーは菜種油、紅花油、パーム油(インドネシア産、マレーシア産)を

使用。その割合は教えられない。

という回答でした。パーム油は他の油より安価ですので、商品の値段が安いほど、その使用割合が

多いのは容易に想像できます。


インターネットでパーム油のことを調べると、RSPO認証にたどり着きます。



RSPO (Roundtable on Sustainable Palm Oil :持続可能なパーム油のための円卓会議) は、

現在8つの原則と43の基準を定められ、パーム油に関する川上(生産)から川下(小売)までの企業、

NGO、金融機関などが集まった組織です。8つの基準とは、


1、透明性へのコミットメント

2、適用法令と規則の遵守

3、長期的な経済・財政面における実行可能性へのコミットメント

4、生産及び搾油・加工時におけるベストプラクティス(最善の手法)の採用

5、環境に対する責任と資源及び生物多様性の保全

6、農園、工場の従業員及び、影響を受ける地域住民への責任ある配慮

7、新規プランテーションにおける責任ある開発

8、主要活動分野における継続的改善へのコミットメント


が挙げられています。


アブラヤシ農園開発における環境的な課題として最も重要なものの一つに、新規農園開発における

森林伐採の問題があります。RSPOでは新規プランテーションの責任ある開発を原則7で求めており、

基準7.3では、「2005年11月以降の新規プランテーション開発は、原生林または、保護価値の高い土地

の維持および価値の向上に必要な地域を1カ所以上含んではならない。」と定めています。

また基準5.2においては、「希少種、危急種あるいは絶滅危惧種と保護価値の高い生息地が

プランテーションの中に存在する場合、もしくはプランテーションや搾油工場の経営により影響を受ける

可能性がある場合、その状況が特定され、その保全について経営計画や業務において考慮

されなければならない。」としています。


この様に、新たにプランテーションを開発する上での規制が設けられているので、何も基準がなく、

むやみやたらに原生林を伐採するよりは断然良い方法です。しかし、新規開発が禁止されているわけ

ではないので、自然を切り開いて作る事は可能です。基準5.2で言われている希少種などの保全は

言うまでもなく大事ですが、それ以外の普通種を希少種にしてしまわないようにする事も大事です。


そしてもう1つ大事な事を思い出して欲しいのですが、パーム油は実から採れる油の量が多く、大変

効率の良い油なので、それを代わりの植物油で補おうとすることは、さらなる森林伐採が必要になって

しまうという事です。アブラヤシは一度植栽すると年間を通じて実を収穫することができるため、

単位面積当たりの生産量が極めて高いのが特徴です。同じ面積で考えた場合、パーム油の生産量は

大豆油の10倍とも言われています。

つまり、もし、パーム油で使われているものを仮に全て大豆油に切り替えるとしたら、その農地を用意

するために今よりもさらに広大な面積の森林伐採が必要になるという事です。

この様に考えると、単に油の種類が変われば良いというわけではないというのがわかります。

この問題を解決するには、そもそも使う油の絶対量を減らしていく、という事が大事です。



また、パーム油は生産性が高いため、植物油の中で最も安価な価格を維持できています。

参考:2015年度のパーム油の輸入価格

パーム油 1トンあたり  8万6367円

菜種油  1トンあたり 12万1038円

大豆油  1トンあたり 18万4724円



前述したように、お菓子やパンには、ほとんどの商品に植物油が使われ、お惣菜コーナーでは、

てんぷら、コロッケ、フライドポテトなどの揚げ物がたくさん並んでいます。

スーパー以外にも、外食する時の事を思い出すと、いろんなお店で油を使った食べ物が提供されている

事がわかると思います。


しかし、一方で植物油を使っていないお菓子やパンもあります。例えば東北名物の南部せんべいや、

京都のニッキを使ったお菓子、秋田の諸越、他、おまんじゅうなど。パンでも、白神酵母を使ったパンは

油だけでなく、余計な添加物もほとんど使わずできています。フランスパンも油や添加物の使用がない

物が多いです。料理は、日本の和食を思い出せば、煮物、お浸し、漬物、酢の物などがあります。

この様な食べ物を選択していく事で、油の全体的な使用量を減らしていくことが可能です。

一気に全てを変える事は不可能でも、少しずつ意識していけば、やがてそれが習慣となっていきます。


粗食、一汁一菜といった本来の日本の伝統食は、健康にいいだけでなく、遠くの森を守ることにつながる

と考えると日本食を見直す良い機会ともいえるし、昔の人はそれが当たり前だったので、難しいと考える

のではなく、それを楽しんでやろうという気になればできると思います。また、宿坊などで食べられる

精進料理は和食の文化の粋(すい)を集めたもので、見た目も美しく、気持ちのこもった料理です。


仏教には、「五観の偈(ごかんのげ)」という、食事をするに当たって大事な考え方が伝えられています。


五観の偈(ごかんのげ)


一つには、功の多少を計(はか)り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。

二つには、己が徳行(とくぎょう)の全欠を忖(はか)って供(く)に応ず。

三つには、心(しん)を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。

四つには、正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。

五つには、成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。



(意味)
一、この食事がどのようにして出来たかを考え、自然の恵みと多くの人々の働きを思い感謝致します。

二、自分の行いが、尊い生命と労力で出来た食を頂くに価するものであるか反省し、供養を受けます。

三、心を清浄に保ち、誤まった行いを避けるために、三毒である貪(貪り)瞋(いかり)痴(おろか)の
  
   三つの過ちを持たないことを誓います。

四、まさに、食は良き薬であり、身体を養い、健康を得るために頂くのです。

五、仏の道を実践するために、この食事を有り難く頂戴致します。



この五観の偈(ごかんのげ)は、以前、座禅会に参加した時に習いました。とても素晴らしい言葉です。

私たちが生きるという事は、他の命をいただいているという事。

これを今の社会は忘れてしまっていると思います。


私も学生時代はそうでした。食べ放題のレストランに行っては、必要以上に大量の食べ物を

皿に盛って、満腹中枢が刺激される30分以内にどれだけ食べれるかが勝負、とわざわざ急いで食べ、

あげくに、お腹が一杯になりすぎて苦しくなり、そのレストランのトイレで吐くという、

愚かさの極みの様な事をしていました。

その時の考え方は、払ったお金以上の元を取る、という損得勘定でした。

今振り返ると、浅ましい事この上ありません。

他の言葉で表すなら、卑しい、下劣、見苦しい、嘆かわしい、さもしい、といったところでしょうか。

前にご紹介したウルグアイ元大統領ホセ・ムヒカの言う、貧乏な人、そのものと言えましょう。

何回かその様なことを繰り返し、結局気持ち悪くなるなら普通に食べたほうがいいし、その方が食事代

も安く済むという事に気づきました。苦しくなる為にわざわざお金を払うことほど愚かな事はありません。


この様な事は、お金で何でも買えるようになってしまった事の弊害だと思います。

食べ物がどの様に作られるのか、その裏側を知らないため、食べ物、つまり命を無駄にしてしまっています。


パーム油の問題だけでなく、もっと言えば、他の様々な作物の農地も、元々は森や林だったはず。

どの作物を作るにも、森とそこに住んでいた多くの生き物達が犠牲になっています。

その様な事に思いを馳せれば、食事を無駄にする事はできなくなります。



他の多くの命の犠牲によって支えられている自分の命を、どの様に使っていくか。

人間は、他の生き物と比べて知能が発達し、記録を残して次の世代に引き渡す事ができます。

これによって、叡智を集約させ、次世代を良くする事ができます。


環境問題がこれほど顕在化し、もはや今のままでは持続不可能という事が分かり、世界各国が

環境問題に対処すべく法制度、税のありかたを変え、大きく動いています。

どんなに文化が反映しても、人間自体が滅んでしまっては意味がありません。

人間の持つ叡智を、良い方向に生かしていくことが、今、試されています。



アブラヤシプランテーションを一通り見学したので、来た道を戻ります。



ホームステイ先で各自お昼ご飯を食べてから、13時にまた集合する事になりました。

私は11時30分頃に家に戻り、その事をホストのMiahに伝えてから横なったらうっかり寝てしまいました。

Miahは、気を使って私を起こさないでいてくれて、目覚めたのが12時40分近くでした。

集合場所はすぐ近くで3分あれば間に合う場所でしたが、お昼ご飯は食べる時間はないかなと思って

部屋で出発の準備をしていました。


そして部屋を出て出発しようとした12時55分ごろに、Miahがお昼ご飯を持ってきてくれました。さすがに

今から、いつものてんこ盛りの食事を食べている時間はなかったので、もう1度集合時間の事を話して、

食事はいらない(帰宅後に食べる)事を伝えたのですが、Miahはいつもの大きい声で、

「いいや、大丈夫だから食べていきなさい」、とって言って頑として道を開けてくれませんでした。


そんなやり取りをしているうちに3分が経過。もう集合時間間際です。

みんなを待たせてるのに食事している場合ではない、という思いと、

せっかくお昼ご飯を作ってくれたMiahは食べないと道を開けてくれない、

という状況で、頭が混乱しました。笑


つたないインドネシア語でこれ以上説明するのは難しいし、諦めて食べる事にしました。

きっと、私が寝ている間にMiahが主催者のイッシーさんか誰かに、私が寝ているので遅れる事を伝えて

くれたのだろうと思い込む事にして、しっかりお腹一杯食べました。笑

そんな状況だったので、この時のご飯の写真だけ撮るのを忘れてしまいました。(^-^;)


食べ終わり、現場に向かうと、子供達もみんなそろって集合し、わいわいがやがや、騒然としていました。

現地の子供達と日本の参加者の班分けがされていました。




私はAwalと一緒になりました。緑に色づけされた板に、白いペンで名前と樹種、日付を書きます。


みんなで記念写真。


一緒に木を植えたところ。


ウータン事務局長のイッシーさん。


同じくウータン事務局のミッシーさん。

苗木は1組に1本でしたので、やはり記念植樹的な感じですが、子供達の環境教育という意味もあります。

植えた木がちゃんと成長するよう、見守っていてほしいと思います。


終わったら、子供達と交流時間。

船の上でやった押し合いっこや、親指を押さえるゲーム、早口言葉など、一緒に楽しみました。

親指を押さえるゲームは、インドネシア語で1から10まで数えるので、言葉の練習にもなります。

empat(ウンパット 数字の4) と enam(ウナム 数字の6) がややこしくいつも間違えます。

子供達はまとまってくるので、両手同時に相手していました。カオス状態でした。笑


最後、集まった子供達に、記念品のノートと鉛筆が渡されました。

しっかり勉強して、将来は持続可能な社会を作って欲しいと思います。


次は、村の伝統工芸体験に向かいます。

その途中、村のゴミ捨て場がある事をミッシーさんが教えてくれました。

旅行に申し込む際、村のプラスチックごみの状況を知りたいと伝えていたためです。

インドネシアは世界第2位の海洋プラスチックごみ排出国となっています。

どの様な状況なのか、関心がありました。

この小屋がゴミ捨て場。


中はこんな感じ。


小屋の隣に焼却跡。しかし、この村ではこうするしか方法がありません。

ごみは日本の様に各家庭や地域ごとにごみ回収車がくる仕組みはまだ少なく、

自治体指定のごみ袋などもありませんので、適当な場所に自然とみんなが

ごみをポイ捨てする場所があって山積みになっていたりします。

この村ではごみ対策活動が始まって、ごみを拾う様に変わってきています。


日本でもごみ問題の根本的な解決はしていませんが、少なくとも先進国といわれている国は、

こういった問題を解決する為に、資金や技術の提供を惜しみなくすべきと考えます。

同時に、問題解決のための人材育成、環境教育の実施が必要です。


さて、伝統工芸体験の様子。3つの作業がおこなわれていました。


こちらはオランウータンの木彫り。堅いウリンを使っていたので、汗だくで作っていました。


こちらは植物の葉を使った編み物。


こちらは植物の繊維を使った腕輪作り。細い繊維なのでみんなてこずっていたようです。


村人たちの伝統工芸作りの披露が終わったら、その後、いったん家に戻って各自夕飯をとりました。
今回も品数豊富でおいしい料理。好きなものを揃えてくれました。


食事の時は、いつもみな下がって私一人で食べていましたが、最後の夕飯はAkbarが自分のご飯を

持ってきて一緒に食べました。何か話しかけてくるので、それを私がオウム返しすると、Akbarは、うん、

と言ってまた食べます。笑 私もインドネシア語で頑張って話しかけますが、基本的に会話が続くという

より、お互い発して終わりの繰り返しです。でもそんなやりとりが何か楽しかったです。


夕飯が終わったら、一同広場に集まりました。

最後、村の人たちが集まってお別れの儀式を披露してくれました。
こちらは剣舞。

男性が剣を持って舞い、最後に、中央に置いてある木を切って終了。

あ、切ってしまうんだ・・・と思いましたが、ま、伝統儀式ということで。笑

エコツアーなので、次からは植える方式に変えてくれると良いですね。


そしてなぜか私と大学生のミツ君が急遽呼ばれて、参加する事に。

何の打ち合わせもなく突然だったので、適当に動きました。多分、変な舞いをしていたと思います。笑

もう少し早めに言ってもらえれば、もっと考えて良い動きをしたのにと帰国後に後悔。まあ、旅の恥は

かき捨てという事で。ミツ君が良い動きをしてみんなの笑いを誘っていたので助かりました。


次は女性陣が村の歌を歌ってくれました。


IKraに誘われ、左側で手拍子で音頭を取りました。大学生女性陣も一緒に参加。

椅子に座って見ているよりも少し前に出たほうが一体感があって楽しいです。


舞いをした3人で記念写真。


お別れの儀式はこれで終了しました。

村の人たちが集まってこの様な会を開いてくれた事が嬉しいですね。


お別れの儀式の後、青年団と日本参加者が集まって、今回の旅の振り返りを行いました。

日本人参加者から一人ずつ感想を述べていきました。通訳も挟んでいた為、結構時間がかかりました。


振り返り終了後は、私とイッシーさん、ミッシーさん、青年団のみんなでお酒を飲み、家についたのは

0時ごろ。ホストのRasyidさんが、少し驚いた感じで出てきました。

泥棒と勘違いされたようです。笑


その7へ続く




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