小さな植林隊
2007年 12月15日(土) 第9回 森林ボランティア研修 埼玉県毛呂山
12月15日(土)7時20分 大宮駅 川越線ホーム集合 今年最後の活動は毛呂山でやることとなりました。 ここは前回10月13日に活動したところと一緒です。 今回のメンバーは4人。私、あやかちゃん、孝久、和也です。 和也は今回初参加。大学時代に水に関する勉強をしていました。 予定より30分ほど早くついてしまいとりあえず記念写真をとりました。
時間になり送迎用のタクシーに乗せて貰い、鎌北湖レイクビューというホテルに行きました。 今回は初心者講習と言うことで9時40分から12時まで座学がありました。 1つ目は埼玉県の森林と林業、 2つ目は安全作業と災害事例 3つ目は森林・林業の基礎知識です。
造林費と木材価格の推移を過去と比べると、林業の現状がいかに大変な状態かわかります。
表を見てわかるように、造林費(経費)が過去25年で2.3倍になった上、 木材価格(商品価値)が3分の1になってしまいました。 これでは商売として成り立ちません。 木材の需要自体が減ってきていることに加えて、輸入材が国産材よりも安いため 国内の林業にお金が回らない状態になっています。 この状態を解決するには、国産の木材を使うことです。 木を使うことは森林を破壊するイメージがありますが、国内の間伐材(かんばつざい)を 使用したものであればいいのです。 ちなみに、最初に1ヘクタール(100m×100m)に3000本植林したら、 最終的な主材ととして残るのは600〜1000本程度です。 それ以外は間伐材として、生育途中で少しずつ間引かれます。 過去の日本ではその間伐材で、机、たんす、いす、そして割り箸、紙まで、色々な木製品が作られて 消費されていたため、お金が林業に回り、森林も手入れがされていました。 しかし、今は多くが木製品から鉄、ガラス、プラスチックなどに原料が変わってしまい、 それ以外の木製品も、材料の多くは輸入の木材、もしくは製品自体を輸入すると言う状況になっています。 しかもその輸入されてくる木材の中には海外で違法伐採されたもの(再生不可能な樹齢数百年の熱帯林など)が 使用されている場合もあります。 だから色々な製品を買う場合は木製の製品、しかも国産の間伐材を使用したものを買うのが一番いいのです。 しかし、現状では木製品の原材料がどこからきたものか、必ずしもはっきりわかりません。 だから製造側もはっきりと原材料の産地を表示する必要があると私は思います。 日本の間伐材が一つのブランドとなればいいと思います。 そういうわけで今の段階ではマイ箸は必要です。 日本国内で消費される割り箸は年間250億膳、木に換算すると146万本、一日に換算すると4000本の木です。 これがすべて国産の間伐材で、余った材の有効利用であるならいいのですが、 今は割り箸を作るために海外の森の木を切る(つまり森林破壊、動物達の住処を奪う等)という 本末転倒の状態なので、マイ箸を普及させてこの流れを止める、もしくは変える事が必要だと思います。 ただ、マイ箸を選ぶ際にも、プラスチック製だと石油製品となるので木製品のマイ箸を選ぶといいですね。 長々と書きましたが、自国の物は自国で生産、消費する循環が大切です。 そして物を大切にする心も大事です。 ちなみにガラスでできた机を作るには、木製の机を作る場合と比べて、 作る過程で20倍の二酸化炭素を排出します。 それだけでも環境負荷が高いといえます。 逆に木の製品は環境負荷が低い上に、燃やさない限りは炭素を固定化したまま存在するので 温暖化防止につながります。 さて、昼食を食べた後、午後は実際の作業、枝打ちをしました。 前回10月13日に作業した場所よりももっと奥の方で行いました。
枝打ちについては「木の知識 木にとっての枝打ちとは」をご覧ください。 枝打ち後は光が林の中に入るようになり明るくなりました。 作業後の変化がはっきりわかるので楽しいです。(^-^) そして最後、埼玉県から受講修了証をもらいました。 最後、またタクシーで駅まで送ってもらいました。 あやかちゃんも孝久も飲み会があるとのことで作業後は 私と和也でラーメン食べながら酒を飲み今回は終了です。 ここで学んだことを忘れずに、また次回もがんばりましょう。 1日お疲れ様でした。(^-^)/ |