竹林の会/エコの庵/小さな植林隊
環境情報 平成27年(2015年) 7月9日(木)
軍基地60か所以上、自然保護区に転用へ ドイツ ドイツ政府は6月18日、国内60箇所以上の軍の元基地を、 自然保護区にすることで合意した。 希少鳥類の為の大規模な緑地のオアシスと保護区を創設するのが目的。 これによって3万1000ヘクタール以上の森林や沼地、草地などの確保が可能になった。 ドイツ環境相によると、不動産の優良物件となる土地も、投資家への売却は反対し、 自然保護区の創設を優先させたという。土地は主に人口密度の高い旧西ドイツにある。 ドイツ連邦自然保護庁は、希少種のこうもりや、啄木鳥、鷲、甲虫類などにとって 不可欠な生息地になるとしている。 AFPBB 環境ニュース 平成27年6月19日 より一部要約 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さすがドイツ!といいたくなるような記事です。 生き物の生息地の為の土地を確保するという、最も大切な事を 国としてしっかり決定することができるのは、本当に素晴らしいですね。 市民も、議員も、官僚も、皆が本当に大事と思うことに 一致団結して協力する姿勢は、日本は見習う必要があります。 感心するのは、軍の元基地という、国の防衛に関わるような場所を 自然保護区に変えるという発想。 日本では、アメリカ軍基地建設準備のため、 絶滅危惧種のジュゴンがいる沖縄辺野古の海に、 巨大な四角いコンクリートブロックを、 サンゴを破壊して埋め立てたばかりです。 ひどすぎる。 土地は、先祖から引継ぎ、子孫へ残していく、みんなで共有する空間です。 誰かのものではなく、借りて、そして譲るもの。 そして人間だけでなく、様々な生き物がすむ空間でもあります。 国を守る為、経済の為など、理由をつければいくらでも、土地を切り開くことができます。 しかしドイツは、軍隊の為でもなく、経済の為でもなく、 他の生き物達の為に、土地を使うことを決定しました。 後世に残る英断です。 自然環境を残していく事は、生態系維持につながり、 巡り巡って、私達人間が生きていく環境を保全することにもつながってきます。 |