小さな植林隊






環境情報 2010年4月5日(月)





クロマグロ取引禁止案否決、ワシントン条約締約国会議委員会


3月18日、地中海・大西洋産クロマグロの国際取引を禁止するとしたモナコの提案を、
反対68、賛成20、棄権30で否決した。

2010年1月22日(金)AFPBBニュースより引用
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2710972/5495282

<感想>

私はこのニュースを聞いてとても残念に思いました。
クロマグロの個体数が減っているなら、一定期間は我慢して、数が回復してから再開
すればいいのではないかと思うのですが、それが実現できませんでした。
しかも今回の否決の方向へ導いていったのは日本が主役だったそうで、
非常にがっかりしました。


確かに私たち日本人にとっては昔から食べている魚ですが、
別にクロマグロが食べれなくても死ぬわけではありません。
他にも魚の種類はたくさんあるし、肉だって野菜だって、何でもあります。

漁業をしている人たちの生活費のこともあるでしょうが、
逆に、もしクロマグロが絶滅してしまったら、その方が漁師は困ってしまいます。

一時的に漁を停止するのがいいのか、それとも永遠に停止がいいのか。
長い目で見たときにどちらを選択すべきかは明らかなはずです。

仮にワシントン条約の対象になり一時的に規制されたとしても、
数が回復すればまた解除されるはずです。

今年はCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が名古屋で行われますが、
言っている事とやっている事が違っていたらまわりから信用されなくなってしまいます。


日本では秋田県の魚、ハタハタの自主禁漁が有名ですが、
昭和38年から昭和50年まで連続して10000トン以上、
多い年では20000トン獲れたのが、
平成3年ではなんと、71トンまで落ち込みました。
減少率99%以上です。

危機的状況に陥ったため、漁業者は
平成4年9月から平成7年9月まで3年間、一切漁をしないという
自主的な全面禁漁を行った結果、少しずつ数が回復してきています。

解禁後は漁獲可能量を設定し、漁獲しながら数を増やすということをしています。
昭和58年に1000トンを下回って以来、
平成12年に初めて漁獲量が1000トンを超えました。

また平成11年には青森、秋田、山形、新潟の4つの県で
全長5cm未満のハタハタはとらないということを決めました。

こういう事例が過去にあるのでクロマグロでもやろうと思えば
できないはずはありません。禁漁すれば必ず個体数は回復するはずです。






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