小さな植林隊
環境情報 2009年2月15日(日)
「木を切ってはだめ」、フィリピン政府が韓国リゾート開発に注文 韓国のリゾート開発企業がフィリピンで進めている 1億2000万ドル(約110億円)規模のリゾート開発計画に待ったがかかった。 フィリピン政府が16日、開発に際して現地の樹木を伐採してはならない と注文をつけたのだ。 問題となったのは、韓国企業グランド・ユートピアが、 かつて米海軍基地があったマニラ北方のスービック湾で前年11月に起工した リゾートホテル「オーシャン9・カジノ・アンド・ホテル」の建設計画だ。 この計画に、環境活動家が環境汚染や海岸沿いの樹木が伐採されるなどの 懸念があると抗議したことから、ホセ・アティエンザ環境天然資源相は同日、 「同地の樹木保護は必須条件だ」として、グランド・ユートピアに対し、 樹木の伐採や植え替えではなく、樹木の周囲に施設を設ける形に設計を 変更するよう求める声明を出した。 規制の理由について同相は、「フィリピン経済に貢献する投資は歓迎するが、 同時に正しい観点から、確実に環境も保護する必要がある。 よって投資者はフィリピンの法律を順守せねばならない」と語った。 現時点では、設計変更によって建設費用や工期がどの程度増えるかは不明だ。 グランド・ユートピア側のコメントは得られていないが、 フィリピン政府の条件を拒否した場合、開発許可が取り消される恐れもある。 韓国系企業による開発計画をめぐっては、マニラ南方のタール湖畔での 韓国企業によるホテル建設計画が、当局の許可を得られず頓挫している。 2008年10月7日(火) AFPBB NEWSより http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2559058/3690249 |
<感想> リゾート開発というと、そこに新しく楽しい場所ができると感じますね。 豊かな自然に囲まれて、癒しの時間が流れ、日ごろ疲れた体を休める、 一生懸命働いたご褒美、仲間や家族、恋人と楽しい時間が過ごせる場所 それがよくあるリゾートの印象かと思います。 現地の人たちの雇用も生まれ、人気が出れば投資した会社にも 利益が出ていいことだらけの様に思われます。 しかし、その一方で、「開発という名の自然破壊」が行われるのも事実です。 たくさんの動物や植物の生息地を奪うという事は、「いのち」を奪うことに直結します。 動物や植物は人間と意思疎通することができませんが、 もし言葉を交わすことができるなら、 この様に叫び、訴えると思います。 「やめてくれ!」 もし、私達の住む地球に、宇宙人がやってきて、突然何の前触れもなしに、 私達が住む家を壊し、会社を壊し、憩いの場の公園、自然を壊して、 宇宙人が使う為の超巨大建造物を建て、超巨大道路を作り、 大量の廃棄物を出し、さらに家族、友人、恋人、恩師、後輩全てを殺してきたら 私達人間はその宇宙人に対してどう思うでしょう? 宇宙人に悪意があろうとなかろうと、私達人間にとっては関係ありません。 宇宙人が、「他の惑星でたくさん働いてきて、疲れているから、 その癒しのための場所で必要なんです、しかも宇宙人の雇用がうまれ、 投資してくれた宇宙人も儲かって、宇宙人にとっては いい事だらけなんです。」と言ってきたら、 私達人間は「そうか、それなら仕方ないね」となるでしょうか? しかも、一箇所だけではなく、同じようなものを全世界に何箇所も作り始めたら、 私達人間はどう思うでしょう? 間違いなく 「やめてくれ!」 こう叫ぶに違いありません。 動物や植物に対して、私達人間がしていることは、 まさにこの宇宙人がしていることと全く同じです。 動物や植物は人間に抵抗する手段がありません。 意思を伝える言葉もありません。 だからといって、このまま破壊を続ければ、 人間以外の生き物達はいずれ完全に地球上から消滅してしまいます。 私達人間にとって、癒し、楽しい、社会に役立つ、 自分のためになるだけじゃなくて、 その裏側で犠牲となる、動物や植物たちの存在を常に、 考えてあげられるといいですね。 そして今までの「当たり前」をもう一度考え直してみる必要があると思います。 今回の記事にあるフィリピン政府が示した行動というのは とてもすばらしいことだと思います。 今までであればそんなことをいって折角の好機を逃すことはなかったと思います。 今回のフィリピン政府が示したその優しい心意、大人の対応に、 人間の良さがあると思っています。 |