小さな植林隊





環境情報 2008年7月18日(金)





環境意識は東京が最低、世界8都市の環境意識調査


博報堂が東京やニューヨークなど世界8都市で行った環境への意識調査によると、
日本は環境対策分野では最先端の技術を持っているものの、
環境に対する意識は東京が最も低いことが明らかになった。

調査は、東京、ニューヨーク、パリ、ロンドン、ミラノ、モスクワ、トロント、
フランクフルトの各都市に住む2600人を対象に行われた。


「地球温暖化防止のために、便利な生活を犠牲にしたくない」と回答した人の割合は、
8都市の平均が29.7%だったのに対し、東京都民では41.6%に上った。

これに対し、地球温暖化防止のために生活様式を変えることに最もためらいのなかったのは、
パリ市民とミラノ市民だった。

また「環境に配慮した生活様式を取り入れている」や
「環境に配慮した生活が快適である」と回答した人の割合も東京が最も低かった。


「シャワーを浴びる時間を短くする」や「緑化運動に参加する」などの
温暖化防止のための日常の行動27項目のうち、
東京都民が平均を上回ったのは5項目だけだった。


特に「地球温暖化などについて学習する」「森林などの保全活動に参加する」
「環境に配慮した製品を購入する」については最下位で、
「太陽光、風力、バイオマスなどクリーンなエネルギーを使う」でも平均以下となった。


一方、東京都民の約90%は地球温暖化に脅威を感じており、
「環境保護は経済成長よりも重要だ」との回答は最も多かった。

博報堂は、今回の調査で、東京都民は「長年享受してきた便利な生活を
犠牲にしたくないというジレンマを抱えている」ことが明らかになったとしている。


2008年5月20日(火) AFPBB NEWSより 一部要約
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2393749/2948586
<感想>


この結果はとても残念ですね。
日本は技術はあるのに意識は低い。。
むしろ、技術があるからこそ、それで凌げると思ってしまうのでしょうか。

しかし、仮に技術がすごくてもそれが普及するまでに
どれだけ時間がかかるかという事を考えると、技術だけに頼るのは、
結局は何もしないのに近いのではないかと思います。


例えば、環境にやさしい車でハイブリッド車というのがありますが、
もし世の中の車全てが一気にハイブリッド車に変わるのなら、
その技術による、二酸化炭素削減効果はとても大きいと思いますが、
実際は、今までにあった普通の車が中古車市場で流れ、そして
日本の市場からまた東南アジアなどの発展途上国に流れ、
結局一度作られた車はしばらく使われることになり、
ハイブリッド車に全て変わるというのは相当な年月がかかると思います。

太陽光発電にしてもそうだとおもいます。
いいものが作られてもそれが大規模に普及しないと意味がありません。

技術に期待する気持ちはわかりますが、それだけではやはり
事態が回復するという見込みは乏しく、今必要なのは、
身近なところからの、電力の節約です。

無意識に使っている、必要ないものはどんどん電源を切っていきましょう。
電力の元は火力発電、原子力発電が主なものです。

火力発電は石炭、石油、天然ガスを燃やしています。
つまり、電力は貴重な資源を燃やして、さらに大気に二酸化炭素を大量に放出して
初めてつくられるのです。
そしてその電力を無駄に使っているのでは地球に対して申し訳がありません。

原子力発電にしても、放射性廃棄物は、現在の技術では処理できないので、
最終的には貯蔵施設に保管するしかないというおそまつな有様。
究極におそろしい核のごみは、どうすることもできないのです。


需要があるから供給している、というのが国の言い訳です。

しかし、本来国が環境保護の政策を実行するのであれば、
供給の限界はここまで、と予め一定のところで決めて、
その範囲内で使用電力を抑えてください、というのが理想だと思います。


節約は、環境に良いだけでなく、家計も抑えられて一石二鳥です。

今は地球環境にとって正念場だと思います。
今行動するかどうかで将来が大きく変わってくると思います。

今を変えるというのはある程度の決意が必要です。
その決意の中には快適さを一部失う部分もあるかもしれません。
しかし、変えてみて、実は大した事ない、というのもあると思います。

人間は習慣で生きる動物です。
何気なく身についた習慣を繰り返しています。

そこをちょっと意識を変えて、行動を違うものにしてみると、
実は新たな快適さや楽しさ、面白さが見つかったりするものです。

みんなが意識を変えて行動を変えたとき、大きく社会は変わります。


技術の発達を待つだけではだめです。


私は、夏の夕立の後の涼しさであったり、
日が落ちた後の、夏独特の夜の雰囲気が心地良い事に
エアコンを使わなくなってから気づきました。

夏の夜に散歩している時の風も気持ちよくて好きです。
夏だなぁと感じることができてとてもいいです。


もし今後温暖化が進むと今以上に熱帯夜が増えて、
ますますエアコンなしではいられなくなります。悪循環です。
だからまだ少しの我慢で対処できる今のうちに流れを変えたいですね。

今回の環境に対する意識が、東京が一番低いという結果には残念でした。

次の世代のために、ちょっと意識を変えて、わがままな大人ではなく、
うまく我慢ができる大人を目指していきましょう。(^-^)






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