小さな植林隊





環境情報 2007年12月31日(月)





日本で記録的な「暑い秋」、全国25地点で最高気温


2007年(平成19年)秋(9〜11月)の特徴

気温は全国で高く、西日本は記録的高温

秋の平均気温は全国で高かった。特に、西日本と沖縄・奄美ではかなり高く、
西日本では地域平均の統計のある1946年以降で最も高い記録となった。
また、25地点で秋の平均気温の最高値を更新した。
特に、真夏日が観測されるなど気温の高い日が続いた9月は、
北・東・西日本で顕著な高温だった。

一方、10月後半以降は時折寒気が南下するようになり、寒暖の変動が大きくなった。


降水量は西日本と東日本日本海側でかなり少なく、西日本は記録的少雨


東日本や西日本周辺では秋雨前線の活動は平年より弱かった。
高気圧に覆われて晴れる日が多く、低気圧や前線の影響を受けることが少なかった。
このため、降水量は東日本日本海側と西日本でかなり少なくなり、
西日本では地域平均の統計のある1946年以降で最も少なかった。

また、西日本日本海側では、日照時間がかなり多かった。


台風の発生は15個と平年より多く、上陸は1個で平年並

台風の発生は、9月5個(平年5.1個)10月6個(同3.9個)11月4個(同2.5個)で、
平年を上回った。
台風第9号が上陸後、東日本から北日本を縦断し、東日本の山沿いでは
記録的な大雨となった。
沖縄では4個接近し、平年の2.5個を上回った。


概況
10月上旬までは、日本の南東海上の亜熱帯高気圧が平年よりかなり強かった。
日本付近では偏西風が平年より北に蛇行し、寒気が南下することはほとんどなかった。
このため、東日本や西日本では晴れて気温の高い日が続き、
真夏日を観測した地点も多かった。
また、台風第9号の影響で東日本から北日本の太平洋側は降水量が多くなったが、
秋雨前線の活動は全般に平年より弱く、西日本では降水量が
かなり少なくなったところがあった。

沖縄・奄美では台風や熱帯低気圧の影響で大雨となる日があり、降水量が多かった。
10月中旬以降は、10月中旬に一時的に寒気が南下したものの、
11月前半までは天気は周期的に変わり、気温は平年を上回る日が多かった。
11月後半には強い寒気が南下したため、気温がかなり低くなり、
北・東日本の山沿いでは11月としては記録的な積雪となったところがあった。


気温、降水量、日照時間等の気候統計値

(1)平均気温
秋の平均気温は、全国的に高く、西日本と沖縄・奄美ではかなり高かった。
西日本では平年を1.5℃以上上回ったところが多く、広島、高松(香川県)、
福岡、鹿児島など25地点で秋の平均気温の最高値を更新した。

(2)降水量
秋の降水量は、東日本日本海側と西日本ではかなり少なく
平年の60%未満のところが多かった。

金沢(石川県)、大阪、岡山など9地点で秋の降水量の最小値を更新した。
北日本と東日本太平洋側では平年並だったが、軽井沢(長野県)ではかなり多く、
秋の降水量の最大値を更新した。沖縄・奄美では多かった。

(3)日照時間
秋の日照時間は、東日本日本海側と西日本太平洋側で多く、
西日本日本海側ではかなり多かった。
新庄(山形県)、若松(福島県)、佐賀、阿久根(鹿児島県)で
秋の日照時間の最大値を更新した。

北日本と東日本太平洋側では平年並だったが、
尾鷲(三重県)ではかなり少なく秋の日照時間の最小値を更新した。
沖縄・奄美では少なかった。

(気象庁 2007年12月3日発表の記事より)


世界の陸地の平均気温 史上最高に

2007年の世界の年平均気温の平年差は+0.29℃で、
統計開始以来6番目に高い値となる見込みです。
また、陸域のみの世界の年平均地上気温の平年差は+0.67℃で、
最も高くなる見込みです。

2007年の日本の年平均気温の平年差は+0.85℃で、4番目に高い値となる見込みです。

2007年の世界の年平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の
平年差*1(速報値)は+0.29℃で、統計を開始した1891年以降では
1998年、2005年、2006年、2003年、2002年に次いで6番目に高い値となる見込みです。

世界の年平均気温は、長期的には100年あたり0.67℃の割合で上昇しています。
今年は、北半球の中高緯度の陸域を中心に高温となり、
陸域における地表付近の気温のみに基づく世界の年平均地上気温の平年差は+0.67℃で、
統計開始(1880年)以来、最も高くなる見込みです。

2007年の日本の年平均気温の平年差*1(速報値)は+0.85℃で、
統計を開始した1898年以降では1990年、2004年、1998年に次いで
4番目に高い値となる見込みです。

日本の年平均気温は、長期的には100年あたり1.10℃の割合で上昇しており、
特に1990年代初め以降、高温となる年が頻出しています。

近年、世界と日本で高温となる年が頻出している要因としては、
二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響に、
数年〜数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動が重なったものと考えられます。

2007年の年平均気温の確定値は、2008年2月初めに公表します。
また、世界及び日本の年平均気温、月平均気温は気象庁ホームページにて
随時更新・掲載しています
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/index.html

*1 平均気温の平年差は平均気温から平年値を差し引いた値です。
平年値としては、1971〜2000年の30年平均値を使用しています。

(気象庁 2007年12月13日発表の記事より)
<感想>

2007年を振り返ってみて印象的なのは、まず今年の冬が記録的な暖冬だったこと。
1月なのに春のような気温でした。
スキー場なども雪がほとんど降らなくて困っていましたね。


そして、8月16日に埼玉県熊谷市で日本の観測史上最高気温40.9度
(同日岐阜県多治見市でも同じ気温が記録)が記録された事、
また、秋になっているにもかかわらず、いつまでも暑い日が続いた事です。
秋は晴天が続いたため、降水量が少なかったですね。

今年の日本の冬・夏・秋の暑さは記録的であり、
また世界的に見ても陸の気温が史上最高となっており、
地球温暖化が世界規模でどんどん進んでいます。


来年はどうなるのでしょうか?
まずは来年1月2月3月の気温がどうなるかですが、
もしまた今年のような感じになったら本当に怖いですね。

でも今の生活スタイルを見直さないと、気温の揺らぎは大きくなる一方です。

ヨーロッパのように熱波が襲ってきて急激に暑くなったり、
あるいは一極集中型の大雨、大雪が続くようになったり、
大地がどんどん乾燥して砂漠化したりと
異常気象が頻繁に起こると、自然の力だけでは回復できなくなります。

明日の天気が当たらないから将来の天気など予想することはできないと言うのは
ある意味その通りかもしれませんが、だからといって将来を楽観視できる理由にはなりません。

二酸化炭素が温室効果を持っていて、その二酸化炭素が急激に増え続けていると言う現実、
そして身近に温暖化の現象が見られている状況で、将来がわからないから何もしないでは、
済まされないはずです。

私達は特に悪意を持って二酸化炭素を排出しているわけではありません。
快適に生活するというのが二酸化炭素を排出する仕組みになってしまっているのです。
快適な生活から抜け出すのは簡単なことじゃありません。
一人一人が意識を変えるというのも簡単なことじゃありません。
人は追い詰められないと考えを変える事ができません。

しかし、地球温暖化が進んでどうにもできなくなった時点で考え方を変えたところで
もはや回復はできないでしょう。

だから今から危機意識を持って省エネを心がける必要があるのです。

省エネは、代替植林と言えると思います。
どちらも二酸化炭素を減らす効果があるからです。

省エネ(代替植林)を続けて、仮に将来地球温暖化の影響が予想していたよりも
はるかに小さいもので大した影響がなかったとしても、何の損もありません。
むしろ色々なものを大事にする心が育っていいと思います。

また逆に、努力し続けた結果が大した効果がなく、
将来地球が回復できない状況になったとしても
それはそれで最大限の努力をしたのであれば仕方がないと諦められます。

しかし何もしないで最悪の結果になったとしたら
私達世代の責任はとても重いものになります。

将来がわからないからこそ、最悪な方向を避けるよう
できる限りの努力をする必要があると思います。


2008年から京都議定書で定められた削減義務が発生します。
日本は2012年までの4年間で、1990年比で−6%(当時から8%増加しているので
実質−14%)を達成しなければいけません。
かなり厳しいのですが諦めなければ達成できると思います。

来年から、みんなで目標達成できるよう、
色々な部分で気合入れて節約していきましょう。(^-^)/





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