小さな植林隊





環境情報 2007年8月23日(木)






地球上で最も多い種のイルカが生息するビスケー湾で、イルカが激減


スペイン北部からフランス西部ブルターニュ地方に面した大西洋のビスケー湾で、
イルカの目撃件数が前年と比べて80%減少したとの調査報告
を、
「ビスケー湾イルカ調査プログラム」が22日、発表した。

ビスケー湾に最も多く生息していたスジイルカ、ハンドウイルカ、
マイルカの3種の減少は危機的だと、同団体のClive Martin氏は警告する。

その理由としてまず上げられるのは、湾内で行われている商業的漁業だという。
Martin氏によると、トロール漁により、「年間数千頭のイルカが殺されている」という。

フランスのトロール漁は、サッカー場の2倍の大きさの網を2隻の船で引く方式で、
これがイルカに致命的な影響を与えている。

しばしば群れになって泳ぐイルカは、この巨大な網に、
一度に数百匹捕らえられることもあるという。


イルカのほとんどは、約5分おきに新鮮な空気を肺に補充する必要があるため、
捕らえられたイルカは海面に上がって呼吸することができず、窒息死するという。

またイルカが姿を消したもう一つの深刻な原因は、イルカの主要な餌となるカタクチイワシが
ほとんど姿を消したためだという。湾ではカタクチイワシの漁獲量が著しく減少し、
今年度はスペイン、フランス、英国で完全禁漁となっている。

Martin氏は、湾内に生息していたイルカは、
餌を求めて大西洋を西に移動したのではないかとみている。
ウミガラス、ミズナギドリ、カツオドリなど、同じく小魚を主食とする海鳥の多くが
急速に姿を消していることからも、この説が裏付けられている。

同団体では13年間にわたって、スペインのビルバオから
英国のポーツマス間で、同じルートを調査してきた。
2004年と2005年の同時期と比較して、2007年のイルカの目撃数は半減している。

(2007年8月23日 AFPBB NEWSより 一部要約)
<感想>


イルカも絶滅危惧種になる日もそう遠くはなさそうですね。残念なことです。
前年比80%減とはほとんどと言っていいくらいの減少ですね。
カタクチイワシの数を守るためにわざとやっているのでしょうか?

イルカって人間にもなついたりしますよね。
ドルフィンセラピーといってイルカと一緒に泳ぐことで人間も癒しが得られるくらいです。
もっと人間とは共存している様な、そんな感じのイメージを持っていたのですが。。
人間はひどい裏切り行為をしていますね。(T_T)


それにしても、こんなやり方で漁業をしていては
どんな魚だって絶滅に向かうのは目に見えてます。

あと50年で海から全ての魚が消えるというのも何かで聞いたことがあります。
もっととる量を減らせば、と思いますが、需要がある以上、それは難しそうですね。


食物連鎖という部分から考えると、捕食者が大量発生したときは、被食者が減ることで
捕食者の数も自然と調整されます。

例えばイナゴが大量発生したら農作物が激減することでイナゴの食べる物が減り、
イナゴ自身もまた減ります。

そう考えると、今は世界的に急速な人口増加となっていますが、
すでに食物となるものが減ってきていますから、食べ物の不足で
人間の数も調整されるようになる日が近いかもしれませんね。


日本や韓国は少子化で騒いでいますが、地球規模から見たら歓迎することだと思います。
ただ、今の資本主義のシステムでは経済が成り立たなくなるから少子化は問題なんですよね。

経済をとるか、環境をとるか。。
おそらくどちらをとるかではなく、両立させないといけないでしょう。

今までは環境を犠牲にして、技術や物質的な豊かさを手に入れてきました。
これからはその技術を使って環境を保護しないといけませんね。

今度は恩返しする番です。

一番いいのは環境を保護すると儲かる仕組みができることですね。

例えば木を植えたら儲かる。

みんな狂ったように植えるのを想像したらちょっと恐いですけど、でも地球にとっては
最高ですよね。

ごみを減らしたら儲かる、水をきれいにしたら儲かる、などなど。
ごみを減らしたら儲かると言うのはなんだかできそうです。

ごみというのは結局企業が商品に対して過剰包装なり、無駄なものをつけているために
でてくるものだから、それを省けばよくなる。
つまり企業が経費削減をすればできそうですけどね。

経費削減されて商品の単価が下がれば、消費者もそれを買うようになる。
そうするとその会社は儲かる。いい流れですよね。

でも一社だけがやったりすると、うまくいけばいいが失敗したら経営危機になるという
恐怖もあるだろうから、やはり国が法律で決めていけばいいのではないかと思います。

話がだいぶ脱線してしまいましたが、自然や動植物を守ることは結局自分たちを守ることに
つながるので今までのような無茶なやり方は変えていくべきだと思います。






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