小さな植林隊





雑記 平成23年(2011年) 3月18日(金)





岐阜県瑞浪市 地層処分研究所 視察 その1


平成23年(2011年)3月5日、6日で岐阜県瑞浪市の東濃地科学センター
(地層処分研究所)へ視察に行ってきました。
先月の幌延市に行った時は、写真やメモに夢中で、地層に触るのを忘れて後悔したので
今回は必ず触ってこようと思っていきました。


施設についてからまずは説明を受けました。

ここの地質は最初が堆積岩で、途中から花崗岩になっています。
上の写真3枚目以降のボーリングした地層の写真は、
上から2枚目の写真の位置を掘削した物です。

花崗岩は比較的硬いので、地層の中で割れている部分も存在もします。


1999年11月に決定した第2次取りまとめが地層処分の成立性を提示。
この時に、日本にも安定な場所が存在する、多重バリアシステムが
構築できる、長期安全性を確認できる、というのが決まったそうです。
この第2次とりまとめが地層処分推進の元になっています。
成立性を提示といいますが、東北関東大震災で福島の原発の惨状を
みるとこういう成立性もあてになるのかわかりません。
火山活動がどこであったかを示しています。原発関係はこういう下調べは
しっかりしてから進められます。でも実際はどうか、ということを、今回の
東北関東大震災で見せ付けられました。人知を超えるのが天災です。
2007年の地震の時の柏崎刈羽原発でもそうでした。
安全評価で、様々な危険を予測します。
仮に1000年後に全てのオーバーパックが破損し、処分場から100m
離れたところに大きな断層が存在し、漏れ出てきたとしても、わずか
0.000005ミリシーベルトの影響しかないとのことです。
第2次とりまとめによる評価です。過小評価と思えます。
この表はよく見かけるものですが、正確ではないと思います。
年間で被曝する量と、X線検査で瞬間で被曝する量を比較するのは時間の
概念が抜けています。同列で比較することは、できないはずなのに、
この様な提示の仕方をしているのは、意図的なものを感じてしまいます。

第2次とりまとめの、仮に1000年後に全てのオーバーパックが破損し、
処分場から100m離れたところに大きな断層が存在して、漏れ出てきたとしても
0.000005ミリシーベルトしか影響がないというのは非常に疑問に思いました。

仮想の計算で出した値だと思いますが、なぜこのような数字になったのか
詳しく知りたいと思いました。

また、お話の中で、下からマグマが出てきたら大変なことになる、
しかし、科学的にはありえない、火山の影響は避けられる、という説明がありました。
この辺も、なぜそう言い切れるのか疑問です。



その2へ続く





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