小さな植林隊





雑記 平成23年6月11日(土)






「脱原発デモ 新宿アルタ前」に参加してきました。


6月11日は、東日本大震災から3ヶ月。
この日に、全国一斉デモがあり、私は新宿のデモに参加してきました。

デモというと今年3月4日に、上関原発に関する院内集会後に行われた
小さいデモに参加しましたが、今回の新宿の脱原発デモは
その時よりも100倍以上の人とエネルギーとにぎやかさでした!

私は18時から行ったのですが、新宿の東口を出てすぐにデモ隊が動き始めていました。
予想以上の人でした。
こんなに多くの人が脱原発で動いてくれていることに、嬉しくて
目が潤んでしまいました。

ちょっと写真を撮ってから私もその中に入り込みました。
とてもにぎやかで、それぞれがのぼりを持ったり、手書きの訴えを掲げたり、
笛や楽器を鳴らしたりしていました。
仮装している人などもいて、ちょっとしたお祭りでした。

先導の人がメガホンで「原発要らな〜い!」と言うと、
それに続いて、みんなが「原発いらな〜い!」と言い、
「原発はんた〜い!」というと
同じく「原発はんた〜い!」と続きます。





こんな大きな物もありました。コメントも含めて、よくつくったなぁと感心です。笑
同じく。ここまで作ると立派です。笑


みどりの未来も来ています。みどりの未来は、世界中にある緑の党の日本版です。
http://www.greens.gr.jp/

ドイツが脱原発政策を進めていけるのも、市民の力と緑の党の力があるからこそです。
ちなみに、すでに日本に緑の党というのがありますが、
それは世界にある緑の党とは全く別物ですので、勘違いしないように。



とにかく圧巻でした。
日が落ちて夜になっても大勢の人がいました。

ワゴン車の壇上で福島から来た女性が、半分なきながら訴えていました。
電気がなくても大丈夫といっていた友人が、原発の放射能の被害を被ってしまったと。
地元の人は反対していたのに、こんなことになってしまって。。。
原発なんかいらね〜んだよ!と。

彼女の心の叫びを聞いていて思わず涙が出てきました。

今回の地震で、どれだけたくさんの被害が出てしまったのか。
地震や津波は天災ですが、原発事故は人災。
もともとその危険性は散々指摘されてきましたが、
結局、推進派はそんな意見など聞かずに、思うがままに進めてきました。

事故は決して起こらない。
原子炉は5重の壁に守られているから大丈夫。
非常用の電源も用意されている。
津波や地震対策もしっかりしている。
情報は全て公開する。


それがこの有様です。
日本の原発安全神話が嘘で作られてきて、一気に崩壊しました。
多くの犠牲と共に。。。


自然界にばら撒かれた放射性物質の影響は半永久に近いものがあります。
はっきりいって取り返しがつきません。
また、こうなってしまった以上、放射性物質の体内への取り込みをなくすことは
諦めなければならないと思います。

野菜からも、
魚からも、
肉からも、
お米からも、
空気からも、
水からも。
土も木も、何もかもが汚染されてしまいました。
私たち人間の体もそうです。
命が尽きて、火葬場で焼かれた後も、放射性物質は、煙と一緒に煙突から出てきます。。


こんなことにならないのが一番よかったのですが、
こうなってしまった以上、いかに次の世代に、負の遺産を残さないかが重要です。
原発のない未来は、人間の意志で作ることができます。
そのためには多くの人が力を結集しなければなりません。

政治は政治家に任せればいい、
このあり方が、日本をだめにしてきた結果です。

政治とは、世の中を考えること、
世の中とは、自分達の住む世界のこと。
そのことを人任せにしていては、結局いいようにされてしまうだけです。

本当の大人とは、多くのことを考える必要があると思います。
仕事のことだけ、好きなことだけしか考えないのは、大人とはいえません。

つらい現実、考えたくない現実が世の中にたくさんあります。
環境問題もそうです。
そういうものをどうしたらいいのか、考えていくことが大事です。
そして行動に移すことも。
行動しなければ何もしないのと変わりません。
そういう私も偉そうなことは言えないのですが、しかし、気づいた人から
動いていくことで、少しずつ世の中は変わっていくのだと思います。

そういう意味では、今回の脱原発デモは多くの人が行動に移していて、
とてもいい光景でした。

「未来は変えられる」、そう感じました。

参加していた人は、写真からもわかるように、若者がたくさんいました。
高齢者の方もいました。女性もいました。
みんな気持ちで、心で動いています。


私は、のぼりというと、水俣病の訴えをしていた人達の映像を思い出します。
黒い旗ののぼりに、「怨」の文字が書かれていたこと。
常識では考えられない行動を、その当時の人達はしていました。
しかし、それは心底から思う気持ちの表れです。
どれだけつらい思いをされたかわかりません。
つらくてつらくて、苦しい思いを形に変えたのが、
黒いのぼりに「怨」を標すことだったのだと思います。

今回の原発デモもたくさんののぼりや手作りの掲示物などがありました。
デモに慣れていない人達が一生懸命手作りで用意してきたもの。
面白いものもありました。
手作りは時間と手間がかかります。
しかし、それをするということは、その思いがあったからこそです。
多くの人が心の思いを形にしたのが、今回のデモでした。
しかも今回のデモは全国一斉デモで、各地で行われました。

日本は原爆だけでなく、原発でも放射能の被害を被ることになりました。
昔の人達はこの惨状をどう思うでしょう。
未来の世代の人達は、私達のことをどう思うでしょう。
「お前達のせいで、こんなことになった」
そう言われないように、がんばりたいと思います。

悪くなってしまった世の中を変えていくのが、今を生きる私たちの役割だと思います。
原発の代わりになる再生可能エネルギーの推進と、もう一つは省エネです。
省エネは私たちの暮らしもそうだし、企業のあり方もそうです。
どこを変えていけばいいのか、常に考えていく必要があります。
そして、行動していくことが大事です。

脱原発デモは、今後も継続していく必要があります。
この日の参加者がどれくらいなのか、わかりませんが、
ドイツでは福島の原発震災を受けて、20万人のデモが行われました。
市民の参加者の桁が違います。
せめてこれくらい行くまで、運動を続けていかないと、事故を起こした日本よりも
他国の人達の方がデモの参加者が多いというのでは、ちょっと悲しいです。

日本政府はまだ、原発推進を一時中止したまでに過ぎません。
完全に脱原発の道を選ぶまで、デモは続けて行き、政治家、官僚、その他既得権益者に
決心させなければなりません。

放射能と引き換えに得る物など一切ないと。


youtubeに当日の映像が出ていました。

http://www.youtube.com/watch?v=8DDtsEzsOdQ

http://www.youtube.com/watch?v=hzC0Qpr4X3U





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