小さな植林隊

雑記 平成23年4月11日(月)



厚生労働省からの、放射線「安全」パンフレット


地元にて義援金募集活動、救援物資募集活動の事務局をやっていたため、
情報更新をする余裕がなくなっていました。
その間、時間がなくてテレビからの情報を少ししか聞くことができなかったのですが、
とんでもない数値の放射線が計測されたりして、
当然のことだとは思いつつも、とてもつらく残念な気持ちでした。
一段落したので、またできるだけ情報更新を続けたいと思います。



さて、厚生労働省が、妊娠中の方や、小さいお子さんをもつお母さんへ向けた
安全を訴えるパンフレットを作成したそうです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd-img/2r98520000014hdu.pdf


これを見て疑問に思いました。

安易に安全と言い切って、責任を取れるのでしょうか?


第4章に、
「万が一、規制値を上回った食べ物を口にしてしまったからといって
健康への影響が出ることはありません。」
とあります。

規制値を上回っているものを食べて、健康へ影響がでないなら、
なぜ規制値など設定するのか?

規制値の意味がありません。




私は、これまでのことをいつも考えます。

アトピーや食物アレルギーになる人はなぜ増えているのだろうか?

アトピーや食物アレルギーになる原因は、
食品添加物や残留農薬、大気汚染等の様々な汚染物質が関係していると思いますが、
それらは全て、安全基準値以内の摂取、使用、排出です。

でも現実にはたくさんの人がアトピーや食物アレルギーなっています。


薬害エイズ事件。
非加熱製剤をいつまでも使い続けたために、HIVに感染してしまった人が
増えて、たくさんの死者が出てしまいました。
世界では加熱製剤があたり前に使われている中、
日本だけは2年4ヶ月も非加熱製剤を使い続けました。
当時の厚生省官僚、松村明仁は逮捕・起訴され、実刑判決となりました。
その他、安部英やミドリ十字の代表取締役も逮捕されました。


薬害肝炎、水俣病、足尾銅山鉱毒事件、アスベスト、狂牛病等、
後から重大なことがわかっても遅いのが現実です。



欧州は「予防原則」を大事にします。
あらかじめ危険なものは使わないという考え方です。

それに対し、日本は、完全に因果関係が証明されていないから、危険とは言えない
という考え方を従来から続けており、被害が広がって、医療、補償等で対応する
「対処療法」を採っています。


問題に向かうに当たって、
問題が発生する前の段階で手を打つのか、
それとも問題が発生した後で手を打つのか、
どちらが問題を小さく抑えることができるかは、言わなくても明らかです。


最近の流言飛語という言葉、デマには気をつけてくださいという言葉がありますが、
冷静に見れば、事故当初から政府が言い続けた、
「直ちに健康には影響がない」
という言葉こそ、デマだと思っています。

放射線の影響で「直ちに」影響があるのは、
マイクロシーベルトや、ミリシーベルトの単位ではなく、
シーベルトの単位です。
(1シーベルト=1000ミリシーベルト=1000000マイクロシーベルト)

例えば、4シーベルトを浴びると半数は死んでしまいます。
これは直ちに影響があるといえます。

しかし、もっと低い値ならどうか。
「すぐには」、影響はでないでしょう。
しかし、影響がない、のとはまた別です。




予防原則の視点に立てば、
放射性物質が拡散する原発事故の危険性は、チェルノブイリなど過去の事例や、
それ以外にも、再処理工場が稼動しているイギリスのセラフィールド周辺の放射能汚染、
イラク戦争で劣化ウラン弾を打ち込まれ、その周囲の放射能汚染等を調べれば
大気、土壌、海洋へ拡散することはどういう危険、影響がもたらされるか
想定がつくもので、先回りして手を打っていくことが当然のことになります。

その為にも、最悪を想定して対処していく必要があるのですが、
しかし、今回の対応は、過去に国が行ってきた対応と同様、
根拠なく、安全と思い込ませるようなことしか伝えてきませんでした。

最悪の事態を想定して、対策を立てることこそ、危機に対しての適切な対応であるはずが、
最悪の事態の可能性を想定することが、まるでデマのように扱うのは、
問題解決を遅らせ、事態を深刻にするものです。


風評被害は確かに問題ではありますが、
しかしそればかりを気にして、実害を気にしないのは変な話です。
人の噂も75日といいますが、何も問題がなければ、時間はかかるかもしれませんが、
風評被害であればそのうち忘れられます。

しかし、実害はそうではありません。
放射性物質を、体の内側に取り込み、体内から放射線を出される内部被曝は、
長い時間が経ってから影響が出てきます。
そうなった時は、いつまで経っても忘れ去られることなく、
あそこは危険、という印象が付きまといます。

長い目で見て、どちらが大事か、次の世代や環境のことを、
もっと真剣に考えて、政府は行動していく必要があります。

そして、今回の原発の事故からわかるように、
放射能汚染は、あらゆるものへ、多大な影響を与えるものです。

そんな原発へいつまでも依存していていいのかを考える時期に来ているといえます。

私は、こんな思いをしてまで、原発には頼りたくはありません。
多少の不便さは喜んで享受します。
エネルギー使いすぎの世の中は、持続可能ではありません。
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