小さな植林隊





雑記 2010年6月14日(月)






動物実験


昨日用事があって大宮に出かけた際、駅前の広場で
AVA−NETという団体が、動物実験のパネルが展示してありました。
http://www.ava-net.net/


首を固定され化学物質を投与される多くのウサギ、
ストレス耐性実験のために何度も足を破壊された犬、
化学物質を塗られて皮膚がなくなっているねずみ、など

とても痛々しい写真が展示してありました。
(写真を撮らせてもらえばよかったのですが、うっかり忘れてしまいました。)


もらった資料に、日本の動物実験の法規制が何もないことが書かれていました。
実験者 実験施設 実験計画 飼育施設 審査制度 委員会 記録 罰則
免許 免許 免許 免許 あり あり あり あり
資格 許可 認可 免許 あり あり あり あり
免許 許可 許可 免許 あり あり あり あり
なし 登録 認可 免許 あり  あり あり あり
登録 許可 許可 許可 あり あり あり あり
なし なし なし なし なし なし なし なし

見事に日本は何もありません・・・


情けないですね。
こんな状態で日本が先進国とは到底言えません。
これではやりたい放題でしょう。

では動物実験はなぜ行われているのでしょうか?
実は私たちの生活と深く関わっています。

洗剤やシャンプー、化粧品、医薬品の開発や、医学の研究のために
動物実験は行われています。

私たち人間の体に使って大丈夫かどうか、それを確かめる為に、
たくさんの動物たちが犠牲になっています。

その数、日本だけで、年間2000万匹。


よく犬、猫合わせたペットの殺処分は1日1000頭以上
(2007年は年間で31万457頭、映画「犬と猫と人間と」オフィシャルサイトより)
といいますが、動物実験の方がはるかに犠牲になっている数が多いです。

ペットの殺処分だけでも大変な問題だと思っていたのに、
それを大幅に上回る動物が、殺されています。

しかも、動物実験は、虐待と言っていいような残酷なやり方で、
長期間の痛みを伴う、生きたままの実験です。

脳に電極を差し込まれ、絶叫している猿の写真がパンフレットに載っています。
どんな苦しみを感じているのか。
写真を見ているとつらくなります。



動物実験を行っている企業と、そうでない企業があります。
私たちはそこから選んでいくということが、まずは第1歩になります。

<動物実験を行っている企業>
(NPO法人アニマルライツセンターより)
http://www.nomoreanimaltests.com/cosme/index.html

P&Gマックスファクター
カネボウ化粧品
キナリ
コーセー
サンスター
ジョンソン
ジョンソン・エンド・ジョンソン
日本ロレアル
フマキラー
ブラウン
ホーユー
ポーラ
ポーラ化成工業
ユニリーバ・ジャパン
ライオン
ローム・アンド・ハース・ジャパン
ロンザジャパン
一丸ファルコス
一光化学
花王
岩瀬コスファ
資生堂
日光ケミカルズ
日本メナード化粧品
日興製薬株式会社
ファンケル


人間と動物の関係は非常に密接です。
大事なことは、人間だけでなく、生き物全体のことを考えていくことだと思います。
動物も、人間と同じように痛みや悲しみ、喜びという感覚を持っています。

今年は、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋で行われます。
色々な生き物が大事だという認識ができたからこそ、
このような国際会議が開かれているわけです。

感情的な部分で、生き物を大切にしていくということは大事です。
しかし、それを抜きにしたとしても、現実的な部分で、
生態系の保護はしなければ、結局は人間が生きていけなくなります。

あらゆる生き物が大事な存在という認識を持つためにも、
まずは身近で自分たちで対応できるところから関心を持ち、
そして行動に移していくことが大事だと思います。






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