小さな植林隊






環境情報 2009年5月3日(日)





2009年3月2日(月) 蕨・戸田衛生センター見学に行ってきました!(前半)


私達の日常生活で出るごみがどの様に処理されて行くのか気になっていたので
インターネットで調べてみると、地元に焼却場があるというのを発見!
電話で見学の予約をして、行ってきました。(^-^)b

まずはお部屋に案内され、DVD鑑賞をして全体の流れを把握してから、
焼却後に出るごみの実物と、ごみの流れがわかる展示物の案内、
そして予め用意しておいた質問に答えてもらいました。

ごみの全体の流れです。

1、収集車で集められたごみが投入されます。 2、ごみが焼却されます。

3、焼却されたごみが灰となり、集められます。 4、灰が固化されます。

5、燃えなかった不燃物が集められます。 6、有毒ガスが除去されます。

7、固化された灰、固化灰です。 8、燃え残った不燃物です。
   
9、焼却はこの流動砂を高温に熱して行われます。 10、粗大ごみを破砕機で破砕した後の状態です。
   
11、焼却後に残った鉄くずです。 12、破砕された後の鉄くずです。


ごみを燃やした後は灰になりますが、そのままだと運搬できないので、
セメントを入れて固め固化灰にしてから埋立地まで運搬します。(3、4、7)


本来は集める段階で分別されているはずですが、いいかげんな分別で燃えるごみの中に
燃えないものが入っていると焼却残渣(しょうきゃくざんさ)として不燃物が残ります。
この焼却残渣はポリ塩化第2鉄液をかけてから埋め立てます。(5、8)

焼却は流動砂を高温にし(約650度)、空気で回転させながら、ごみを投入、
常時850度くらいの状態で燃やしています。(2、9)
ダイオキシンはこれくらいの温度であれば出ないそうです。


粗大ごみは破砕機で細かくされてから燃やされます。(10)
まだ使えそうな物は一部がリサイクルされ4ヶ月に1度売りに出されます。


戸田で出たごみの最終埋立場はどこなのか聞いてみると、
山形県米沢市、群馬県草津市、長野県小諸市、埼玉県寄居市に
送られて、埋め立てられているそうです。

体温計や蛍光灯、乾電池などは北海道の留辺蘂町(るべしべちょう、網走の近く)
へ運ばれ水銀は回収されています。

戸田で出たごみが遠くまで運ばれ、自然を切り開いて埋め立てられています。



一通り説明が終わると内部を案内してくれました。
焼却炉内の監視をしています。

ペットボトルの展示がありました。
ペットボトルの中に細かくされたふたが浮かんでいます。 幹が本物ですが、枝から先が偽物です。

ペットボトル中に浮かんでいるのがふたを細かくしたものです。
写真では見えませんが、本体を細かくしたものが下に沈んでいます。
つまりペットボトルの本体とふたが全く別物というのをあらわしています。

右の木ですが、一見観葉植物に見えたのですが、これは偽物でした。
幹の部分は本物ですが、枝から先が偽物です。

よくこの様な偽物の人工観葉植物を見かけますが、
これは人間の怖い部分を垣間見る感じがします。
「見せ掛けだけよくしておけばいい、水をあげる手間すら省きたい。」
この部分に命の概念がありません。

植物は一年を通して、新芽が出て、花が咲き、実がつき、落葉し、翌年また少し大きくなる、
という感じで変化が出てきます。
その変化は生きているからこそ、見れるもので、
例えば、一年中きれいな花がついている、ただし、人工だけどね、
という感じでは、心からきれい!とは思えませんし、言えません。

人工というのがわかった時点で、なんだ、作り物か。って思ってしまいます。
そんな風に感じる人工の植物は、必要ない存在だと私は思います。


そのとなりに置いてあったのがアルミでした。
ボーキサイト、アルミナ、アルミ缶と並んでいます。 アルミニウムの延べ棒です。

ボーキサイトはアルミニウムの原鉱石です。
アルミニウムは色々な化合物状態に形を変えて地中に存在していますが、
アルミニウムの含有率が高いのがボーキサイトです。
そのボーキサイトから製造されるのがアルミナです。

アルミ缶などは回収されてリサイクルされますが、
例えば使用済みのアルミホイルなど汚れた物は、
リサイクルは難しく、また分別もされていないため、
焼却鉄屑などと一緒に埋め立てられるそうです。

リサイクルが難しいアルミホイルなどの使用は
できるだけ避けていきたいですね。


続きは後半へ。






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