エコの庵





活動報告 平成25年(2013年) 10月5日(土)






動物愛護パネル展 お肉を食べないとは


動物愛護パネル展を行いました。
翌週の10月12日(日)にも、ふらっと広場TOMATOという市民活動センターの
お祭りがあり、そこでも動物愛護パネル展を行うので、その下準備もかねてです。


与野から、ALIVE(NPO法人 地球生物会議)の会員の方が訪れてくれました。
年配の女性の方でした。

その方は長い間、肉を食べない理由を言えなかったとおっしゃっていました。
子供のころ、鶏の屠殺を目の前で見て、それ以来肉を食べなくなったそうですが、
動物がかわいそうだから肉を食べないということが、
当時では言いにくい環境だったそうです。
おかしな人と思われないように、ただなんとなく好きじゃない
という表現をしていたそうです。気持ちはよくわかります。


今日では、肉を食べないヴィーガンやベジタリアンは
社会的な理解、立場は得ています。

そもそも日本には殺生を行わない仏教の精進料理の文化があります。
本来はそんなに肉をがつがつ食べる文化ではなかったわけです。

それが、戦後日本が物質的に豊かになる過程で、今の肉食文化が普及した事を
鑑みれば、その歴史は100年にも満たず、むしろ菜食の方が本来のあり方と言えます。


最近ではヴィーガンやベジタリアン向けの肉や魚を使わない料理店が増加し、
そういったお店が集うお祭りも開かれたりしています。

戸田の一源という居酒屋チェーン店でも、ベジミート(大豆で作ったお肉に似せたもの)
を使った料理を扱っていました。


私も今では、肉はほとんど食べません。理由は3つあります。

1、森林破壊につながる。
2、動物の命が雑に扱われている。
3、自分の健康のため。



1、森林破壊につながる
おいしい牛肉を1kg作るのに必要な穀物は11kg、
豚肉は7kg、鶏肉は4kgといわれています。

つまり、同じ1kgでも牛肉なら穀物が11倍必要ということです。
それだけの穀物を作る為に畑が必要で
畑の面積を確保する為に森林を破壊して作られます。

肉を食べれば食べるほど、畑を確保する為の
森林破壊が伴います。



2、動物の命が雑に扱われている
畜産動物の扱いがあまりに酷いということです。
例えば鶏はバタリーケージという、A4一枚の面積に2羽ずつ入れられています。

動き回る事はおろか、あまりの狭さに羽づくろいも、
方向転換もできず、全く動けない状態です。

ずっと立ったまま。
太陽の光も、新鮮な風も入ってこない中、ひたすら卵を産み続け、
最後は廃鶏としてお肉となるべく屠殺(とさつ)されます。

なぜ、こんな飼育の仕方をするのか。
それは効率よくお金を稼ぐ為です。

同じ面積なら、できるだけたくさんの鶏を詰め込んだほうが、卵がたくさん取れます。
儲けるために、鶏を信じられないくらい窮屈な環境に押し込めています。

以下の動画で、鶏の飼育について詳しく状況を報告してくれています。





3、自分の健康の為

畜産動物問題とも関連しています。
窮屈な空間に押し込められた動物達はストレスや衛生環境の悪さから
病気にかかってしまいます。

そうならない為に、予め抗生物質が餌に混ぜられています。
また、成長を促進する為のホルモン剤の投与がされていたり、
餌となる穀物が遺伝子組換えの穀物を与えられるなど、
動物達の体には、様々なものが混じっています。
その動物達を食べるという事は、結局私達人間の体にも同じものが
取り込まれることになります。

飼育環境や動物の健康、福祉に配慮せず、できるだけお金を稼ぐ方法で
育てているわけですから、当然、餌などにも配慮せず、
何を食べさせられているかわかったものではありません。
残留農薬の基準もどうなのでしょうか?

以前BSE問題が大きく取りざたされたことがありました。
あの問題の原因は、牛に、肉骨粉という、牛の売れない部分の肉や骨を粉にして
餌に混ぜて与えていたことにありました。
つまり、牛に共食いをさせていたわけです。餌代を浮かせる為にです。

自分の健康を考え、できるだけ危険な物はさけたいという意味でも
肉は必要なくなりました。


動物に関する問題はその他にも様々あります。
下記リンクから是非調べてみてください。


アニマルライツセンター


アライブ





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